
破産手続のために法律事務員が行わなければならない仕事のひとつに、配当表の作成がありますが、配当率の計算が面倒ですよね。
そこで、エクセルのマクロを使って配当率を計算する方法を紹介します。

確かに、配当額の総額と配当可能原資とを完全に一致させようと思うと、すごく時間がかかってしまうんです。

マクロを使えば、簡単に計算できるようになりますよ。

そんなこともできるんですか?
ぜひ、教えて下さい。
サンプルのダウンロード
Windowsをご利用の場合は、こちらの統合版をダウンロードしてください(自動でインストールできます)。
Macをご利用の場合は、こちらをダウンロードして手動でインストールしてください。
使用方法
ボタン
リボンの「VA」タブの「VA配当率」グループに、「配当率計算」ボタンがあります。
- 配当率計算:配当額の合計が目標の金額(配当できる金額)とぴったり一致する配当率を、自動で探して、配当率のセルに入力します。
配当表の準備
VA配当率は、配当率のセルの値を変えながら、合計のセルの値を確かめて、配当率を探します。そのため、配当表は、次のように数式でつないでおきます。
- 配当率のセル:配当率を入れるセルを1つ用意します。VA配当率は、ここに「0.058189992」のような小数を入力します。パーセントで表示したい場合は、セルの表示形式をパーセントにします。
- 各債権者の配当額:「債権額×配当率のセル」の数式にします。1円未満の端数は、ROUNDDOWN 関数などで切り捨てておきます(例:
=ROUNDDOWN(A1*$E$1,0))。 - 合計のセル:各債権者の配当額を SUM 関数で合計します。
使い方
- 配当表のシートを開く:配当率のセルと合計のセルがあるシートを表示します。
- 配当率計算を押す:リボンの「VA」タブの「配当率計算」を押すと、配当率を計算する画面が開きます。画面を開いたままでも、シートを操作できます。
- セルを指定する:「合計金額のセル」の「選択」を押し、合計のセルをクリックして「OK」を押します。同じように、「配当率のセル」の「選択」で、配当率のセルを指定します。
- 目標値を入力する:「合計金額の目標値」に、配当できる金額を入力します(「1,000,000」のように、カンマ付きでも入力できます)。
- OKを押す:配当率を探し、見つかると「解答が見つかりました。」と表示され、配当率のセルに配当率が入ります。
解答が見つからないとき
「小数点以下6桁までの間に解答が見つかりませんでした。」と表示された場合は、配当率のセルが0に戻ります。次のどちらかを試してください。
- 配当率の最大桁数を増やす:右の矢印で、10桁まで増やせます(初めは6桁)。債権額の合計が大きいと、配当率の桁を増やさないと、合計がちょうど目標値にならないことがあります(試験では、債権額の合計が約860万円、目標値が50万円の配当表で、9桁が必要でした)。
- 端数の処理を変える:各債権者の配当額の端数の処理(切り捨て・四捨五入)を変えて、もう一度試します。
注意点
- セルの指定は、セルの番地(「$B$7」など)だけを記録します。「OK」を押したときに表示しているシートの、その番地のセルを使うので、配当表のシートを表示してから「OK」を押してください。
- 配当率のセルは、計算の途中で上書きされます。数式や、残しておきたい値を入れたセルを、配当率のセルに指定しないでください。
- 配当率は、0%から100%までの間で探します。目標値が債権額の合計より大きい場合は、解答が見つかりません。


コメント
リボンから起動できるように変更しました。(Ver110)
仕様を、利用者向けのマニュアル(ボタン・配当表の準備・使い方・注意点)に置き換えました。