「VA公用文」の機能
ここでは、「VA公用文」が何を行っているのか、その機能を具体的に説明します。
セットアップ
クイックアクセスツールバーの「ホーム」ボタンをクリックするとセットアップ画面が表示されます。
「OK」ボタンをクリックすると選択された「文書の種類」や「ページ番号」などに応じて、ページ、アウトライン、スタイルなどを自動的に設定します。
各種設定の値は、「裁判文書(裁判所提出書類)の標準的な書式」に基づいたものとしています。
ページ設定
「レイアウト」-「ページ設定」メニューから設定する項目について、次のとおりに設定しています。
- 用紙サイズの幅(mm):210
- ページ余白(mm)(上,下,左,右):35,27,30,17.5
- 文字数及び行数(文字)(文字数,行数):37,26
上記設定のうち、ページ余白(右)は微修正を加えています。これは、文字送りを一定に保つための処理です。細部については、こちらの記事をご確認ください。
また、セットアップ画面での選択に応じて、ページ番号や行番号の表示についても設定を行っています。
スタイルの設定
「ホーム」-「スタイル」メニューから設定する項目について、次のとおりに設定しています。
スタイル | フォント名 | フォントサイズ(pt) | インデント(mm) | 配置 |
標準 | MS明朝 | 12 | 0 | 両端揃え |
行間詰め | MS明朝 | 12 | 0 | 両端揃え |
見出し | MS明朝 | 12 | 0 | 両端揃え |
リスト段落 | MS明朝 | 12 | 0 | 両端揃え |
目次の見出し | MS明朝 | 12 | 0 | 両端揃え |
表題 | MS明朝 | 16 | 0 | 両端揃え |
行番号 | MS明朝 | 8 | 0 | 両端揃え |
「行間詰め」は、「標準」と同じ書式ですが、インデント調整の対象外となっています。インデントの自動調節を行いたくない段落に使用してください。
オプションの設定
「ファイル」-「オプション」-「文字体裁」メニューから設定する項目について、次のとおりに設定しています。
- 文字間隔の調整:間隔を詰めない
マークダウン↔アウトライン変換
アウトラインの設定
「ホーム」-「段落」-「アウトライン」メニューから設定する項目について、次のとおりに設定しています。
アウトラインレベル | 番号書式 | 番号の整列 | 開始番号 | リスト開始レベル | インデント(mm) | 対応する見出し |
1 | 第1 | 左揃え | 1 | 0 | 0 | 見出し1 |
2 | 1 | 左揃え | 1 | 1 | 0 | 見出し2 |
3 | (1) | 左揃え | 1 | 2 | 0 | 見出し3 |
4 | ア | 左揃え | 1 | 3 | 0 | 見出し4 |
5 | (ア) | 左揃え | 1 | 4 | 0 | 見出し5 |
6 | a | 左揃え | 1 | 5 | 0 | 見出し6 |
7 | (a) | 左揃え | 1 | 6 | 0 | 見出し7 |
8 | i | 左揃え | 1 | 7 | 0 | 見出し8 |
9 | (i) | 左揃え | 1 | 8 | 0 | 見出し9 |
リストの設定
「ホーム」-「段落」-「箇条書き」メニューから設定する項目について、次のとおりに設定しています。
- 記号:「・」
- 左インデント:0
- 最初の行のインデント:-1
「ホーム」-「段落」-「段落番号」メニューから設定する項目について、次のとおりに設定しています。
- 段落番号の記号:「①」
- 左インデント:0
- 最初の行のインデント:-1
インデント設定
「ホーム」-「段落」-「インデントと行間隔」で設定する項目について、次のとおり設定しています。
インデントの値は、「公用文の書き方」第2次改訂版(磯崎陽輔著 株式会社ぎょうせい)に基づいて設定しています。
アウトラインレベル | 見出しの左インデント(字) | 見出しの最初の行のインデント(字) | 本文の左インデント(字) | 本文の最初の行のインデント(字) |
1 | 1 | -1 | 1 | 1 |
2 | 1 | -1 | 1 | 1 |
3 | 1 | -1 | 1 | 1 |
4 | 1 | -1 | 1 | 1 |
5 | 1 | -1 | 1 | 1 |
6 | 1 | -0.5 | 1 | 1 |
7 | 1 | -1 | 1 | 1 |
8 | 1 | -0.5 | 1 | 1 |
9 | 1 | -1 | 1 | 1 |
左インデントは、アウトラインレベルが1つ下がるに従って、1つ増加するように自動調節されます。
インデントの自動調節を行いたくない段落は、スタイルを「行間詰め」に設定してください。
マークダウン記号
マークダウンに変換する場合の記号には、次のものを用いています。
- 見出しレベル:「#」(レベルが1つ下がるに従って、個数を1つずつ増やします。)
- 箇条書き:「-」
- 段落番号:「1.」
コメント
Ver751へのバージョンアップに伴い、インデントに関する記述を修正しました。