発生した問題
9月末以降、VBA Assetsで公開している以下のWordのVBAアドインをStartupフォルダに保存して利用している環境において、Wordが不時起動する問題が発生しました。
対象アドイン:
原因
本問題の調査を進めた結果、以下の2つの要因が重なったことが原因であることが判明しました。
直接的な要因
Microsoftによるwordの特定バージョンへのアップデートにより、不時起動が発生しやすい状態が生じていました。
参考: Microsoftの公式情報
根本的な原因
VBA Assetsで公開していたサンプルVBAアドインにおいて、メモリ解放処理が十分でなかったことが根本的な原因です。これにより、Wordのバージョンアップ後の環境において、ほぼ100%の確率で不時起動が発生する状態となっていました。
実施した対応
サンプルコードの修正(10月1日〜10月9日)
VBAコード内のメモリ解放処理を見直し、確実にメモリ解放が実行されるようプロジェクトを修正しました。修正後は、不時起動の問題がほぼ発生しなくなることを確認しています。
公開バージョンの更新(10月9日)
対策が完了したバージョンをVBA Assetsにて公開しました。
Microsoftの対応(10月9日)
Microsoft社より、Word最新バージョンへの更新により本問題が解消するとの情報提供がありました。
参考: Microsoftの公式情報
現在の状況
Word最新バージョンでの動作
Word最新バージョンにおいては、旧バージョンのVBAアドインでも不時起動の問題は発生しません。
修正版サンプルコード
10月9日以降、VBA Assetsでは、メモリ解放処理を改善したバージョンのサンプルコードを公開しています。
今後について
今回、問題を確認してから情報提供までに時間を要しました。少なくとも、VBAアドインに原因があることが推定できたた10月1日の時点では、大まかな情報を提供できる状況にありました。この点を反省し、今後はより迅速に情報を公開できるように心がけたいと思います。

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