本サイトに掲載している「公用文テンプレート」をバージョンアップするにあたり、裁判所提出書類などの公用文の書式(項目番号)について確認してみました。
裁判所提出書類の書式
ウェブサイト「実務の友」の「裁判文書(裁判所提出書類)の標準的な書式」によると、裁判所提出用書類の項目番号は次のとおりになっています。
()自体や()内の文字、)の後ろの空白は半角になっています。また、項目ごとに1字ずつ下げられています。
一般的な公用文の書式
「分かりやすい公用文の書き方」(第2次改定版)によると、一般的な公用文の項目番号も、基本的には裁判所提出書類と共通です。
ただし、()内の文字に全角も許容されるなど、少し自由度が高くなっています。
公用文の項目番号の付け方には、次の4つのパターンがありそうです。
なお、裁判所提出書類とは異なり、「1」から始めるのが基準で、どうしても必要な場合のみ「第1」から始めることになっていますが、「第1」と「1」との字下げの関係を明らかにするため、「第1」から始めた場合を示しています。
パターン1(カッコ:半角、カッコ内の数字・カタカナ:半角)
「()自体やその内の数字やカタカナは半角にして、コンパクトにしろ!」という上司がいる人向けのパターンです。
基本的には、裁判所提出書類と同じです(文字数や行間隔が異なる)。私が勤務していた陸上自衛隊は、このパターンでした。どうせなら、本文の英数字も半角にして欲しいものですが...
パターン2(カッコ:半角、カッコ内の数字:半角、カッコ内のカタカナ:全角)
「カタカナが半角ってありえないだろう!」という上司がいる人向けのパターンです。
その気持ちは分かります。
パターン3(カッコ:半角、カッコ内の文字:全角)
「文字は全角に決まっているだろう!」という上司がいる人向けのパターンです。
その気持ちも分かります。
パターン4(カッコ:全角、カッコ内の文字:全角)
「()だって全角だろう!」という上司がいる人向けのパターンです。
やってみると、これはこれでそんなに悪くないです。「)」の後ろの半角スペースが不要になります。
書式設定にはVBAを使おう
ワードで裁判所提出書類などの公用文を作成する場合には、これらのパターンに合せて書式を設定する必要があります。
VBAアセットが紹介している「公用文テンプレート」には、この書式設定を自動的に行う機能が搭載されています。
「テンプレートに1度書式を設定するだけで良いのだから、手動で設定すれば良い」と考える向きもあると思いますが、VBAを使って設定したほうが、ずっと簡単かつ確実です。
コメント
数字やカタカナを全角にしても半角スペースを残すように変更しました。